のぼりと甘味処というと、床机に座って、ぜんざい、あんみつというのを思い出します。
その昔、田舎でなくても、のんびりしていた頃、自然の風を楽しみながら、甘い物を楽しんだ、風流な甘味処には、目のない私と母でした。
私は、はいからにフルーツポンチを食べるのですが、母は、絶対に白玉団子が入っているメニューを選びます。
椅子ではなく、床机に座って、テラスでもゆっくり できるのですが、日よけ用の竹ののれんの裏で赤い生地に甘味処と書いた幟が揺れていたのが、とても幸せ気分でした。
甘味処ののぼりというのは、妙に穏やかで温かい思いを放つものです。目立ち、客を招くように、優しく、ふわふわと風に戯れている風景は、何とも言えない魅力を感じます。
それは、昔ながらの定番だからでしょう。今も、何のイラストも入っていない、シンプルな甘味処というだけののぼりを見かけると、昔と同じ思いが蘇り、優しさ やほんのりとしたぬくもりが、心に感じられます。
それが、市の中心地の、喧噪な道沿いの横のアーケードの続く、ショッピング街に合ったりするのですが、周りの雰囲気にイメージが壊されることなく、健在の甘味処です。
中は、喫茶店風ではあるのですが、そののぼりに誘われて、入ってしまう昭和の女の私です。